Work = 私たちの仕事

人の暮らしは様々なモノやコトに支えられています。私達が専門とする建築は人の暮らしを覆うモノというこになります。モノとしての建築が成立するプロセスでは、「依頼主」、「設計監理者」、「施工者」という三者の参加と共創が必要です。その中で私たちは「設計監理者」という専門的な役割を担います。依頼主からの依頼に基づき、要求される建築を実現するために、意匠、構造、設備、法規、性能、コストなどを総合的に検討し、図面や模型で依頼主とコミュニケーションを図り、合意を得ながら設計図を作成します。その設計図をもとに工事を請け負う施工者に設計の意図を伝え、設計図と施工の状況を照らし合わせながら、建築の完成に向けて工事監理を行います。それが、私たち設計監理者の仕事です。


Process = 仕事の進め方

私たちの仕事の進め方、依頼主との契約、業務期間、業務費用等は基本的に次のような関係になります。依頼の内容、建築の用途や規模によっては、相談の上、臨機に対応致します。


[仕事の進め方]

[契約・業務期間・費用]


はじめての相談

まずは、気軽に電話・メールなどでご連絡いただき、アトリエにお越しいただきます。お互いに顔を合わせながら、お客様の暮らしにまつわる考えを伺うとともに、私たちの仕事の取り組み方についてもご説明致します。お帰りの際に簡単な設計メモをお渡ししますので、正式に依頼を検討されるお客様は、次に会う機会にご持参下さい。

費用は必要ありません

お互いのことを知り合うきっかけですので、費用は発生致しません。まち歩き、観光気分で「くらしの研究室Bappa4.5」を覗きながら、気楽にお越し下さい。お会いできることを楽しみにお待ちしております。


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試作提案

はじめにお渡しする設計メモは、建築への要望、家族構成、敷地の条件、スケジュール、予算など、お客様が求める建築を実現するための情報をご記入いただきます。それらをもとに、試作提案(簡単な図面、模型によるプレゼン)をさせていただきます。

試作提案期間・費用

試作提案は、要望される建築の用途や規模にもよりますが、アイディアや図面・模型等の製作も含めると、最低でも1ヶ月程度の期間を要します。正式な依頼・契約をいただければ費用は発生致しません。正式な契約をいただけない場合は用途や規模に応じた費用を請求させていただきます。


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基本設計

設計メモ、試作提案をもとに、お客様とコミュニケーションを図りながら、意匠、構造、設備、造園、法規、性能、コストの検討を進めます。基本設計では、お客様の要望される建築の基本となる仕様書や設計図(平面図、立面図、断面図)、イメージパース、模型などを作成します。それをもに概算工事費を算出し、お客様の予算に収まるかの検討も行います。

契約・基本設計期間・費用

試作提案の後、正式に設計監理契約を結ばせていただきます。ここで初めて、お客様は私たちの「依頼主=クライアント」となります。契約時には重要事項の説明、業務内容の説明、設計監理費用の提示等をさせていただきます。

基本設計から本格的な設計業務に入ります。用途や規模や構造によりますが、40坪程度の住宅の場合で、2ヶ月程度の期間を要します。基本設計完了時に設計内容を確認いただいた後、基本設計費用を請求させていただきます。


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実施設計

基本設計をもとに、お客様とコミュニケーションを図りながら、意匠、構造、設備、造園、法規、性能、コストについて更に密度の濃い検討を進めます。実施設計では、実際の工事に必要な仕様書や設計図(平面図、立面図、断面図、部品図、詳細図、構造図、設備図)を作成します。

工事が始まってしまうと全体のプランや構造的な変更はできませんので、お客様は実施設計完了までにしっかりと要望を伝えていただき、設計内容を確認していただきます。

実施設計期間・費用

実施設計では業務の密度が更に増します。設計のまとめは、用途や規模や構造によりますが、40坪程度の住宅の場合で、2ヶ月程度を要します。実施設計完了時には設計内容を確認いただいた後、実施設計費用を請求させていただきます。


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建築確認申請・施工者の選定

お客様の要望される建築を実現するには、様々な法律への適合が求められます。実施設計が完了したら、実施設計図を行政や審査機関に申請し、様々な法律に適合し建築可能かどうかを確認する建築確認の手続きを行い、問題なければ確認済証を受領できます。

それと並行して実施設計図を施工者(3社程度)に提示し、工事費の見積依頼を行います。提出された金額、施工体制、瑕疵担保保険加入状況など、総合的な比較検討資料を作成し、お客様にとって適切な施工者選定のアドバイスを行います。

建築確認申請期間・費用

建築の用途や規模や構造によって、建築確認に要する期間や費用も法律で定められています。40坪程度の住宅の場合で、2週間程度を要します。建築確認申請時には法律で定められた費用と私たちの手数料を請求させていただきます。


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工事監理

施工者も決まり、工事請負契約を結び、地鎮祭を終えるといよいよ工事開始です。完成にむけ工事を滞りなく進めるために工程会議が行われます。私たちは依頼主の代行として、設計監理者として会議に出席します。もちろん依頼主も工程会議に出席いただきます。実施設計図をもとに、設計意図の伝達を行い、図面通りの施工がなされるように事前確認、施工途中の検査を行います。依頼主は工事の進捗に合わせ、仕上げの素材や色について実際に現場で確認いただきます。時には塗装や左官など自分で工事に参加いただきます。また、依頼主から工事中に変更したいという要望が生じた場合は、軽微な要望であれば工程や費用について施工者と協議調整し、可能な限り対応します。

工事監理期間・費用

建築の用途や規模や構造にもよりますが、40坪程度の住宅の場合で、工期として5〜6ヶ月を要します。その期間中に工程に沿って工事監理を行います。工事監理の費用は、工事が完了し、引き渡しの後に請求させていただきます。


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完了検査申請・引き渡し

お客様が要望される建築は、大きな費用と長い期間をかけて完成に至ります。私たちは工事が完了した場合、設計監理者として、施工の不備や作動の不具合がないか検査項目に沿って竣工検査を行います。不備や不具合があれば施工者が手直しを行います。さらに、法律で定められた完了検査を行政や審査機関に申請し、建築確認申請の通りに工事が完了しているかの検査を受け、問題なければ検査済証を受領できます。そして、施工者から取扱説明、瑕疵担保補償等の説明を受け、お客様に引き渡しとなります。

完了検査期間・費用

建築の用途や規模や構造にもよりますが、完了検査に要する費用は法律で定められています。期間は1週間程度を要します。完了検査申請時に法律で定められた費用と私たちの手数料を請求させていただきます。


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経年検査

引き渡し後、お客様の暮らしや仕事、建築の運用が始まってから1年を目処に、検査項目に沿って経年検査を行い、不具合がないか確認します。

また、省エネや燃費の改善につながる暮らし方や運用についてのアドバイスも行います。

費用は必要ありません